放置しまくりなのもあれなので

空の中

空の中

有川氏は電撃大賞塩の街でしたが、なんともはやすばらしい!自衛隊三部作(陸海空のうちの空)の空編というわけで空自の話なのですが、空から落ちてきたUFO的な物体が人類(の日本人)とコミュニケイト、な物語。
この作品には悪人がいないのです。いえ、所業からみれば自己本位の凄まじい悪行が描かれますが、その所業の張本人がそこに至った理由が的確に透明に描かれ、いわゆる普通の人間が悪人になる過程がスルリと理解できます。ちなみに悪人って根っからの悪人(環境で悪人になっただと?  ちがうねッ!! こいつは産まれついての悪だッ!)のDIO様もいますが、ここの悪人は環境で悪人になった人ですね。
我々一般人もともすれば悪人になるかもしれない、というヒヤリとするものが感じられるかもしれません。
海の底

海の底

こちらは海自の物語。一言で言えば「熱いッ!!」いわれのない脅威(ちなみにエビ)が許容も慈悲もなく一般人を蹂躙していく恐怖、それに対抗する機動隊の苦悩、そして現場にて光る”ヒーローの証明!”とはちょっと言い過ぎか。

有川浩氏の自衛隊三部作を読みましたが、いや、これはおもしろかった。塩の街は文庫なんで買わなくちゃ多分見れないと思いますが、町の図書館で借りてみるのがぜひともいいかと。

図書館戦争

図書館戦争

図書館内乱

図書館内乱

図書館危機

図書館危機

ゲェーッ!?なんだこの甘々な物語はー!!
というわけで有川浩氏が最近書いてる図書館シリーズ本屋大賞の五位を受賞したそうですが、そりゃ過剰な検閲に対抗し武装した図書隊なんて出てくれば気に入るだろうなぁ・・・というのはちょっと失礼か。いやでも、夜は短し歩けよ乙女も本を愛でる描写が出てくるし。他の作品はどうなんだ!どうなんだ!
話がそれましたが、図書隊初の女性武官(詳しいところは忘れた)が、昔本を守ってくれた王子様(図書隊員)にあこがれててんやわんやな話。メディアワークス刊ですが、自衛隊三部作に比べるとやはりラノベ寄りな気がしてなりません。が、やはり描かれるのは納得ある人間の妙味。黒幕の主張はバランス論!?絶対悪がうろんな時代にそう来たか!
というわけで自衛隊三部作を読んだ後に娯楽的にいきたい方はぜひにぜひに。あと一巻で完結だったっけな?

DDD 2 (講談社BOX)

DDD 2 (講談社BOX)

うひー!なんだかイカす兄ちゃんがでてきたぜー!?
僕は奈須きのこ先生は空の境界Fateしか知らないのですが、なんともわかりやすくなってるー!?ような気がする。気がする。
なんとも一筋縄ではいかない人々が暴れる様は心地いいものです。