雲のむこう、約束の場所

を、渋谷シネマライズで見てきました。

渋谷のオサレな人々が歩く街角に、あからさまな異空間をつくりだしている列があったので、あぁ、この列がそうだな、と瞬時にわかりました。
けっこう人が並んでいたらしく映画館内部にも長蛇の列がありましたが、スクリーンルームに入るとけっこう真ん中の席に座れました。

そしてよくある予告宣伝もなく、本編がすぐに始まりました。

で、感想。
ネタバレはないけど話の内容に結構触れるので。

おもしろかった。普通に。

話の筋的には眠り姫。でもそのネタの料理の仕方が(・∀・)イイ!
設定が平行宇宙とか北海道が他の国の領土になってたりとか国境線の向こうにそびえる果てが見えない白い塔とか秘密で作ってる白い飛行機とか。シビれますがな。
でもそういう設定のせいで話がちょっと難解に。
簡単な構図としては、眠り続けるヒロインを助けるために主人公ががんばる、というのはわかるんだけど。
設定が複雑で、その理由付けが難解。南北統一戦線とかテロとかからんできて理解するのに少々骨が折れる。
そこらへんがちょっと違和感つーか、素直に鑑賞するのにちょっとしたしこりがあった気がする。
あと前半部分で展開がちょっと急だったかな?
ついでに言うと、主人公と相棒のやりとり(コメディタッチ)が個人的にすげぇ微妙。あそこらへんは「・・・」な感じでした。あれは微妙だったなぁ・・(遠い目)

んで、背景とかの美術。空の描写とかが、いやーもぅすごいね。夕焼け空とか圧巻。そこらへんの部分は平均よりすんげ抜きん出てました。
主人公とその相棒が作ってきた飛行機のデザインもよかったです。

予告でも流れてたセリフ

ぼくだけが/わたしだけが世界に一人きり、取り残されている。そんな気がする。

このセリフが主人公とヒロインをつなぐかなり強い意味を持ってましたよー。
いやぁ、このセリフが象徴するストーリー展開、かなりよかったです。

なんつーか、ストーリーは平凡だけど、演出とか設定とか美術とかのセンスが秀逸でした。う〜ん、新海誠氏のセンスですな。ちなみに脚本普通。


・・ちなみに余談ですが、終わった後新海誠監督とヒロイン役の人の舞台挨拶ありました。スゲーびっくり。
新海誠氏は、あーこんな作品作った人っぽいなー、と思いました。ちなみにクセは何か握ってるような左手を見る、でした。何回もしてたのでわかったっス。
スピーチで言ってたことで覚えてるのは、ヒロインは一生思い出になるような初恋の人のイメージで作ったらしい。
ヒロイン役の人はいかにも声優な感じでなんかどっかで聞いたようなことしか言わんかったっス。

渋谷行った甲斐はあったですよ。
もっと色々な言いたいことはありますが、まぁそれはDVD買ったときにでも。