狂ほしく血のごときネギは昇れり

バカレンジャー補習中)


「もう一ぺん申してみよ!」


アホ毛もあどけない 魔法先生麒麟児 ネギ・スプリングフィールド10歳である

(わなわな)


明日菜「何だぁアホ毛 おぬし魔法先生か  魔法見してみいや」




赤ペンによる×字一閃 年は若くともオックスフォード大学卒業の腕前である


同時に

古菲の崩拳は水月

夕映のジュースは口元に

楓の飛び苦内はネギの眉間に狙いを定め

まき絵が取り出したるはリボン

そして

バカリーダー 神楽坂明日菜の笑み



刹那の瞳孔が猛禽の如く収縮した

「うぬか  お嬢さまを攫いしはうぬか」

(スウ)

刹那が刀を担いだ
神鳴流の必勝型である




ネギ「ああ あれこそは 刹那さん必勝の構え

極大雷鳴剣のお姿・・・」



刹那「無用だ  彼奴の白いフリル 剣術には無用だ!」

神明流が無双の名を失うのは
まさにこの夜である



茶々丸ネギ先生!」

ネギ「大事ない」

ズン

茶々丸「マスターは止めよと申しておらぬ」

ネギ(な……)


ネギ(み 妙ぞ! こはいかなること?)

ネギ「エヴァンジェリンさん」

エヴァ「次」

(スゥ)



ネギ(正気か この深手で立ち合いなどやれるものか)

ネギ(よ 寄るな)

エヴァ「やめにいたすか」

エヴァ「弟子入りの試験 やめにいたすかネギ」

ネギ(やめ…)

バッ

ネギ「茶々丸どのの立ち合いにて拳を止め不覚を負うたはネギの未熟」

ネギ「師匠のお姿を見てなぜ気づかなんだか 戦場と心得て事に臨むべきでございました」

エヴァ「やめにいたすのだな」

ネギ「師匠…」

ネギ「この日のため ネギは精進して参りました」

(ぐ)
(じわぁ)

ネギ「何のこれしきの」



エヴァンジェリンの秘伝を貰い受けることは
己(おれ)がのし上がるためになくてはならぬもの

魔法をもらい従者をもらい マギステル・マギとなってNGO入り

エヴァンジェリンをしゃぶりつくした上で そいつを踏み台にして…

天下のネギ・スプリングフィールドとなる!



野心である

野心がモルヒネのように激痛を麻痺させているのだ


シグルイ知らないとさっぱりである。