立喰師列伝見てきた。

自信をもって言える。ワケわかんねー。

押井守監督最新作、実写とアニメの融合、そして仮想戦後史シリーズ・・・(との関係はあいまいなそうな)。
先行上映のレポを見てだいたいのイメージはできてて、「まず押井守を知らない人なら困惑するよーなものなんだろーなー」と思って見たら予想ぶっちぎってた。
動かない。全然動かない。画が動かない。微妙にスクロールしていく画が数十秒間。そして暗い。色彩が暗い。そして時折華麗に動く。
30分間ぐらいして認識した。この映画は売る気がまったくねぇ。そういえば宣伝してるところまったく見なかったもの。駅の宣伝もまったくなかったもの。せいぜいセブンイレブンのレジんトコで見たぐらいだもの。

まぁそう結論づけたところでそういうものだとして腹割ったんですが、いやー山寺さんの語りが動かない画と共に延々と続いていくから集中してないと内容からどんどん置き去りにされていく。観るっていうより聴くの方に重きが置かれてる映画なのかも。

そんで淡々と進む。淡々と。各時代を象徴する(っていうか各時代に対抗する?)立喰師たちのエピソードが淡々と。気づいたら終わってた。ヤマとかなし。短編集。みたいな。

時折コメディ。というかパロディ。ジョーとか出てくる。ケンシロウとか出てくる。予知野屋とか出てくる。なぜかロッテリアは実名。
笑えるところがあってクスっと心の中でほくそ笑むも、劇場のみなさんまったく動じない。俺、出せない。笑い外に出せない。っていうか、大爆笑、ってなもんでもない。ネタ元知らないとダメなんじゃん?っていうかネズミーラン(ry


とりあえず、軽いネタバレをここから書くんで、続きを読むから↓



  • 初めの方で、フラフープブームの際、小学生が胃袋と卵巣を破裂させたという話が出てきたところで、この話は立喰行為そのものを撮る作品じゃないのだな、と思った。そりゃそうだが。立喰撮ってもしょうがねぇし。立喰というゴト行為が象徴するもの、その行為を通じたバックグラウンド(当時の社会状況)を撮ったのだろう、と。
  • 各時代に登場する立ち喰い師たちが、移り行く時代の流れを表しているっぽい。
  • しかしラストのカレー屋のエピソードは一体。どこからどう見てもインド人の風体をしていながらインド人ではない、国籍不明の日本人・・・。わからん・・・。一回観ただけではどうにもならない・・・。

っていうか、「チュカラ、チュカラ」とほざくのが妙にトサカにきた。

  • フランクフルトの辰がどっかで見たことあるなぁと思ってたら寺田克也氏でした。
  • それはそうと冲方先生とか乙一とか、ファウストの面々がどこに出てたのやらさっぱりであった。冲方先生のご尊顔はけっこう拝見してるんだが。


結論:素人にはオススメできない。